歩む道
「絢香‼出てきなさい‼」
ドアの奥で聞こえる声は聞いた事がないが、怖くなった私は鍵がかかっていたドアを開けた…
パシーン‼
頬に激痛が走る。
私は涙目になりながらその場にしゃがみこんでしまった。
「絢香、勉強も何もしないでなに遊んでいるの⁈真由子(まゆこ)ちゃんは今頃必死になって勉強してるわ‼あなたも少しは見習いなさい‼」
そしてその人は私の脇腹を思いっきり蹴ると階段を降りていく。
「ぐはっ…。」
あまりの痛さに涙が頬を伝う。
そしてその時思った。
どこかで経験した事がある。

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