私は博士に恋してる。
―私は愛に飢えていた。本当は一生懸命誰かを愛おしいと思いたいと強く願っていた。
それと同時に誰かに愛されたくてたまらなかったのだ。
誰かにぎゅっと抱きしめられると心がすごく落ち着いてほっとする。交わるとかそれ以上は望まなくてもいい。誰かの胸の中で思い切り泣き叫びたかったのかもしれない。
本当の自分の心の中はガラスの様に繊細で透明で透き通っていて、少しでも“衝撃”があるとガラスが砕けた様に『パーンッ!』と音をたてて砕けてしまう。

心を壊したくなかったから、寂しかったから“愛”に溺れたいと考えたのかもしれない。

その対象が研究者であった“大西さん”かもしれない。けれど“寂しさ”から彼を好きになったとは今の自分でも認めたくない。寂しかったら誰でもよかったと思う。それ以外に何かに魅かれたから私は博士である彼に魅かれていたのだと思う。いや、そう信じたい。

新しい恋の事を考えると研究者である彼への想いを深い海の中へ沈めてしまおうとか、空に撒き散らそうともしたけれど私の想いはそれでは晴れることはなかった。
誰かに聞いて欲しかった部分があり書き留めておくべきなのだと悟った。

それが今だと思うので書きながら語り始めたいと思う―

―――続く
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