私の王子様は新入社員!?2nd~元カレエリートの恋愛事情~

 俺は1杯だけ飲んで…自宅に戻る。


 「……お帰り」


 深夜なのに…麻古さんは起きていた。


 「ただいま…俺を待っていてくれたの?」


 「別に…社長の具合はどうだ?」


 「それが……」


 麻古さんの身重の身体にあまり負担はかけたくなくて…


 「…退院しても療養は必要みたい」


 病名は伏せて…曖昧に返した。


 肺癌で余命が半年だとは言えなかった。



 「療養の為に…副社長と日本を離れるみたいだ…樋口部長と養子縁組して…社長に就任させるそうだ」



 「透真が社長の養子!!?お前はどうなる?」


 「俺がふ、副社長と言うか…俺…務まるかな!?」

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