【完】SHOOT~あなただけのマネージャー~
陽斗くんが気づいて、ケンカを止める。
でも玲王さんが、
「あ? うっせーな、ババア」
ああん? と眉間にしわを寄せて、メンチをきる。
社長に向かって、ババアって?!
私のお母さんにだよ!!
代わりに言い返そうとする私よりも、先に社長のパンチがドスッと音をたてた。
鳩尾にヒットしたのか、玲王さんはお腹を押さえて崩れ落ちる。
お、お母さん...?
「ババアなんて、誰に向かって言ってるのかしら?」
黒いオーラとともに、にっこりと微笑むマイマミー。
「クソババア...」と、玲王さんは社長に聞こえないように呟いた。
私はバッチリ聞いたけど。
「社長、何しに来たの?」
陽斗くんが、首を傾げて聞く。