【完】SHOOT~あなただけのマネージャー~

○スキャンダル

【楓side】



「寒いぃ~」


手を擦って、暖かくする。


季節は冬。

草木には霜が降りて、余計に寒さを感じさせる。


寒いけど、私は冬好きなんだよね~♪


冬生まれってのもあるけど。


首に巻いたマフラーをもう一度巻き直して、事務所へと急ぐ。



事務所内は暖房が効いてて暖かかった。


部屋に入って、荷物を棚に置いていると。



「よぉ」


マフラーを巻いて、まだ制服姿の凌が来た。


寒かったもんね~。


続々と集まり、そして最後の一人が扉を開けて入って来た。


ニットキャップを被っているけど、明るい茶色の髪がはみ出ている。


その格好も、格好いいんだけどね。



「遅いよ、玲王!」


「寒いの嫌いなんだよ、仕方無ぇだろ」



「それ、理由になってないから」


郁斗がツッコんだ。


確かに、寒いのは理由にならないんだよ!!


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