嫌いなあいつは婚約者



電車に揺られながら私は、私と松田の膝の上に乗って寝ているユウくんとウミちゃんを眺めていた。




おもいっきり遊んで遊び疲れちゃった2人は、電車に乗るなり膝の上に大爆睡。


私もこんな時期があったなぁ…

と膝の上にいるウミちゃんの頭を撫でていると、右肩にこてっと松田の頭が倒れてきた。





なっ、なにこのおいしいシチュエーション!!!



今だけは…と、松田のシャンプーの匂いを感じながら、私は重い瞼に耐え切れず目をつぶった。









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