嫌いなあいつは婚約者
それにしても…
「だーるーいー!」
お腹すいたけど、起き上がるのもだるい。
いっそのこと、ご飯抜きで1日過ごそうと思ってたとき、玄関のチャイムが鳴った。
「ちょっ、誰……?」
出るのがめんどくさくて居留守を使っていたら、諦めたのかチャイムは鳴らなくなった。
ホッとしていると、今度は私の部屋の窓がコンコンと叩かれた。
重い体を起こして、カーテンを開ける。
すると、そこには仏頂面をした松田が立っていた。
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