嫌いなあいつは婚約者



それから俺は、前のようにあいつと絡みつつも、前とは違う目であいつを見ていた。






そして、それを、荒川に気付かれてしまった…。





夏休みに入る前、部活で学校に残っていた俺が部活道具を置くべく、教室へ入っると、
そこには荒川がいて、日誌やら、なにかいろいろ学級委員の仕事をやっていた。



「荒川じゃん。何、仕事?」


「うん。」


それだけの会話。
再び訪れた沈黙に気まずくなり、急いで教室から出ていこうとした。


のに、荒川の一言で立ち止まった。






「松田くん、瑠璃のこと好きでしょ?」










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