キミのとなりで
それからは家のことは全て自分でしなきゃいけなかった。
ごはんだって、洗濯だって、掃除だって。
ぜんぶ自分でしなきゃいけなかった。
そしてなにより、お母さんに会いたかった。
けど、お父さんを助けたかったから
心配かけたくなかったから
笑顔でいて辛い顔は絶対にしなかった。
だから私は、お父さんに強いと思われていた。
でもほんとはね
夜ベッドで声を圧し殺して
一人で泣いていたんだよ。
私はいつも一人だった。