贈り物
出会い
桜が舞い散る4月、私は高校生になった。
念願だった、高校にも通え幸せな日々を送るはずだと思ってた。
このときまでは・・・

「リリリーン・・・」
「春奈目覚ましなってるわよ。今日は入学式なんだから早くしなさい!!」
そうだった。
急いで新品の制服に着替えて、軽いメイクをして学校に行った。
本田春奈(ほんだはるな)これが私の名前。
性格はよく天然といわれるが、自分では分からない。
私は今日から長谷川校というところにかようことになっている。
比較的あたらしく制服もチェックのスカートで、規則も緩く人気がある学校だ。
しかし、同じ中学校だった人のほとんどは違う学校にいってしまった。
幼なじみで親友の嶋沢由梨(しまざわゆり)とは、なんとか同じ学校に通う事ができた。
とか言ってる間に学校へとついた。
うわぁ緊張する!!
そう思いながら、クラス表を見に行った。
「えっと本田春奈は、どこだ?」
独り言を言いながらクラス表に目を通していると、、、
「お~い、クラス一緒だよ!!」
由梨がうれしそうにしながらやってきた。
「マジで!!やったね」
「もう本当に良かったよ。春奈以外知り合いいないし」
しばらくたむろって話していた。
「そろそろ時間じゃない」
そんなことを、言いながら教室に行こうとしたとき。
どんッ!!
「いったぁ」
誰かとぶつかった。
「ごめん、怪我ないか?」
「へいき へいき」
よかった。
見たところ背がちっちゃいので、たぶん同級生だろう。
入学式当日に先輩に目つけられるの嫌だし。
「春奈、平気??」
「うん。大丈夫」
由梨も心配してくれている。
「あっ、俺急がなきゃだから。本当にごめん」
そういって走っていってしまった。
おっちょこちょいなやつだな。
「てか、そんなことより早く教室に行かなきゃ」
「そうだね」
また、歩き出した。
教室では見知らぬ人たちがたくさんいた。
まぁ、当たり前なんだけど・・・
改めて見ると、なんとなくさみしい。
でもいっか。
友達なんで作ればいんだ!!
そう思い、辺りを見回すといろいろな子がいる。
清楚な女の子からギャルっぽい子までさまざまいる。




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