無気力少年




全員で生徒会室を出て廊下を歩く



「そういえば、高木」


「「なぁに?」」



「パーカーを着て深くフードを被ったノーなんちゃらって奴、知ってるか?」



目を細める奈緒と
目を見開く真緒


心当たりがあるのか?



「会ったの?」
「そんな奴知らない」



ほぼ同時に話した双子


いつもなら絶対に同じ事を言うのに初めて意見が食い違った



「真緒っ!」
「ごめん、でも‥」



「答えたくねーならいいよ
無理に聞く気もないし」



多分触れられたくない部分なんだろう



「この間ちょっとすれ違って気になっただけだから。
あ、すれ違ったと言えばさ‥」



双子は何とも言えない表情を浮かべるが誰も何も聞かない




とりあえず、
北条先輩に話聞いてみるか‥



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