無気力少年
「俺は正直、こういうの面倒だし
関わりたくもなかった‥
でも首を突っ込んだのは俺だし
事実を知ってて傍観者決め込むのも馬鹿らしいから
解決させたい」
「なら決まりだな」
トラが小さく笑って立ち上がった
「池田の事ちょっと見直した
意外と行動力あんのな」
「いや、まあ出来るなら双子達で勝手に解決して欲しい」
「頑張れよッ!」
仕方ないだろ、
基本的に無気力なんだから
「で、どうやって3人を会わせる?
馬鹿正直に“会ってくれ”って言っても会長は来ないだろ」
「だよな、」
「じゃあ‥かいちょーさんと双子、騙す?」
騙す。
その言葉を聞いて俺の口元がニヤリとつり上がった
「うわ、悪そうな顔」
「池田君、こわい」