無気力少年




「‥今日はここまで。あぁ、それから来週小テストするからな」


4限の化学の教師からの嫌なお知らせで教室内は一気に騒がしくなった


ほとんどブーイングなんだけど




「っていうか俺、転校生なんですけど」


小さく溜め息を吐いてから立ち上がる


その際に隣の香山君が視界にはいったんだが‥



「香山君?」


俺の呼びかけにも気付かずに、携帯を見るなり教室を飛び出して行ってしまった。



その時の表情が少し気になったものの

面倒くさいことに関わるのはゴメンだから、俺は昼食が食べられる場所に移動する事にした




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