無気力少年





「和彦、そろそろ出ないと間に合わないんじゃないの?」



「まだ大丈夫だよ、母さん」



コップに残っていた牛乳を飲み干し、シンクにつける



大丈夫とは言ったものの
そろそろ出るか


腕に着けているお気に入りの時計で時間を確認し、
荷物を取りに行くべく二階に上がる



俺部屋一階にしようかな

階段とか無くなればいい



ゆっくりゆっくり階段を上って自分の部屋に入る


こんな性格の俺だけど
部屋は綺麗にしている

潔癖?違う違う。

散らかった部屋から
無くしたモノ探すのが
面倒くさいだけ



目当てのモノを持ち
部屋から出ると
寝癖のついたままの今年から大学生の兄貴と目があった



大学生は楽で羨ましい



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