ハルオレ☆ -後篇-


でもよく考えたらそんなお嬢様がどうしてこの学生寮に来たんだろう?







「ねぇ?でもどうして観奈はこの寮に来たんだよ?」







俺は気になったので観奈に質問することにしてみた。







「だって観奈、学生でもないし別にわざわざこの寮の管理人になる理由もないわけだし…」







「あ、あはは。そ、それはそうなんだけど…」







観奈はその先は言いにくいのか目線を俺からそらした。その瞬間。







「遥。それはお前が知る必要はないだろ?」







彼方様の強くはっきりした声が俺に降りかかる。







「え?でも…気になるし…。」






俺がそう言うと彼方は俺の制服の袖をつかんで、グイッと引っ張って、






「だから知る必要ないって言ってるだろ?それとも僕の言うことは素直に聞けってことがわからないの?」






俺の耳元でそう仰った。まぁ、そこで俺はというと…。







「ひっ!…はい。申し訳ありませんでした。」







と、素直に謝るお約束。(泣)

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