地味子と王子様
寮長
私の家は他の人に比べて、貧乏だ。
6人家族が3LDKに暮らしている。
しかも超おんぼろ。
でも家族が元気なら、私はそれでいいと思う。

家族は6人だが、母はいない。
末の子を産んだ後、死んでしまった。
それ以来この家の家事や家計は私が担当している。
そんな望月八重は「家事より家庭」という性格になった。

「うわあああんっ!」
今日の朝も末の唯の泣き声で始まる。
「どうしたの?ほら泣き止んで」
「ねぇねぇおしっこー」
「隆トイレくらい1人で行きなさい」

4人の兄弟の世話はいささか大変だ。
下の子は3歳と5歳。
上は13歳と10歳。
「姉ちゃん弁当無いよー」
「お姉ちゃん唯うるさいんだけど」
「うわああああん!」
「まだ泣いてるの唯?ほらいないいないばあ〜っ!」
「姉ちゃんの顔ウケる!」
「うるさいっ綾斗!」

なんとか家事が終わり、全員送り出し、通学路に足を踏み入れる。
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