ふたりの恋

「いいツレだな♪」


「・・・・・・」



一体どうなってんの?!意味わかんないんですけど・・・



あたしは、そのまま広田くんに腕を掴まれて歩く・・・



「あの・・・腕・・離して?」



「ダメだ」


・・即答。



「どこいくの?」



「わかんね」


・・即答



「帰りたいんですけど・・・」



「無理」


・・即答。




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気がつけば、あたしは全く知らない高級マンションに連れて行かれていた。



・・・コレってやばくない??



広田くんはオートロックのナンバーを押し、慣れた様子で開ける。


あたしもそのまま中に連れて行かれた。


「・・・どこなのここ・・」



「俺ん家」



「えぇぇぇぇ??ヤダ!!帰る!!」



「ダメって言ってんじゃん?」



家なんかに入ったら何されるかわかんないし・・・



あぁ・・・もうあたしがあたしじゃなくなるかもしれない・・・



お母さん・・ごめんなさい・・・




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