雨のち晴




















「待ってるよ、彼女さん」

















十夜と里菜ちゃんは、


何も用事が無い限り一緒に


帰るから。


だからきっと、彼女は


十夜を待ってるんだと思う。


















「だから、大丈夫!今日はありが…、」















「ごちゃごちゃうるせぇ。待ってろ」





















遠くなる背中が、愛しい。


どうしてなのかな。


あたし、日に日に十夜が


好きになるみたい。


苦しくて、切なくて。


どうしようも出来ないよ。




















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