【完】愛する君と、
だけど、それ以上に、
イライラする──…。
「…もぅ、やぁ…」
「そう言いたいのは俺の方だよ」
あたしはバッと顔を上げた。
目に映るのは、悲しそうに微笑む直紀の姿。
「こんな隅で、泣いてんの?」
「っ!! 泣いてないし!!」
「そっか。んじゃ、話せるな」
直紀は「よいしょ」と、あたしの隣に座った。
「ごめん」
「ぇ…」
直紀は、もう一度「ごめん」と言った。
なんで…
直紀が謝るの…?