【完】愛する君と、
「ちゃんと掴まってろよ」
「な、一人で歩ける!!」
「そんなフラフラな体で?」
「だ、大丈夫だし!!」
「…」
「…? 直紀?」
「ほら、ここのベンチ座れ」
俺は木で日陰になっているベンチに、優を座らせた。
はぁ…。
コイツ、わかってねぇんだよな…。
「なぁ、優。お前知ってる? 噓つかれるのが、どれだけ辛いか」
「ぇ…」
「優はさ、俺に心配かけないように言ってんのかもだけど、俺自身、めっちゃ傷ついてるんだけど」
「…」
優は、目を丸くしている。