【完結】永遠の愛を〜愛してるのはあなただけ〜
目的とターゲット。
「佐倉さん」
ドキッ……。
思わず歩いていた足が止まった。
「……なんですか」
「ちょっといいかしら。話があるんだけど」
この声は間違いなく藤堂さんだ。
「……わかりました」
藤堂さんのほうに振り返ると、藤堂さんはニヤリと微笑み歩きだした。
わたしは少し距離を置いて藤堂さんの後を追った。
藤堂さんは誰も居ない会議室に入ると、わたしのほうに向き直った。
「……なんですか。こんなトコロまで連れてきて」
「話があるのよ。恭平さんのコトでね」
「…………」