おもちゃのユビワ
その日の夜



ナオは部屋で今日の出来事を思い出していた。



(秀二ったら、私の見てないとこで、意外と遊んでんのね…)



硬派な秀二だが、ナオの知らない違う一面を見てショックだったのか。



(秀二は私以外の女の子は話せないって思ってたのに…)



ナオは自分が秀二にとって特別な存在であるということに対する優越感のようなものを持っていたのかも知れない。



最近の秀二の周りにいる女の子という状況に違和感がある。



端から見れば、勝手なものだ。自分は拓巳のことを好きでいながら、秀二に彼女ができるのはイヤなのだ。



また、秀二の方も「俺が誰と遊んでたっていいだろ」とは言えなかった。それほどナオが好きだった。



(秀二も高2だもんね。軟派くらいして当然か…あたしが怒るのはおかしいと言えばおかしいよね。)



ナオは自分にそう言い聞かせた。



< 159 / 200 >

この作品をシェア

pagetop