君と過ごした あの教室
一人


あの時。
あたしが、まゆ達を避けていなければ
今。こんな不安な気持ちはしていなかっただろう

「すいません!!」

「ハイ!!!集まりましたね!それでは、席についてください!!」

中学入って、思いっきり遅刻。
担任の先生は、思ったより優しそうでホッとした。

だが、問題は・・・
席だ!!

「えっと。天川さんの席は・・・。」

あたしは、教室中を見回した。

あ!ラッキー★斉藤栄二の隣あいてるぢゃん!

あそこかー窓側だし。後ろだし!うん。いいかも★

って軽く思ったら。。。

「ココ???」

「あーあそこですね!さあ、座って座って」

ガーン違った!

あたしの席は、
一番前から、2番目だし!
隣の子。メッチャかわいいし!

あたしの後ろは、天川二郎。

しかも、ココ???って何聞いてんのさ!!
席につくと。。。
ますます。最悪な気分になった。

斜めが、あの、磯部敏だし。

しかも、間あいて隣が、ロボットみたいな奴だし!!

「じゃあ、入学式まで、まだ時間あるので、トイレに行ってきてください!」

あーどうしよお!!
友達いないよお。

あ。田口由美いるじゃん!

「由美!!」

ってあたし。親しくないのに、何呼んでんだよ!

「一緒にトイレいこ♪」

「いいよー」

由美とは、結構仲が悪かった。
でも、昔の事は、おかまいなし!!!

あたしと由美は、トイレに行った。

「由美とはさ、小学生んとき仲悪かったよねえ」

「うん。まあね」

曖昧な返事ばかりだった。
あたしは、かなり気を使ってた。
まるで、由美の家来みたいに。

話題を作って、楽しませた。

でも、由美は、楽しくなさそうな顔を
あたしに向けていた。
< 1 / 1 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

公開作品はありません

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop