-SHORT*SHORT-

それでも私は

ぎちりと頭上で手首が鳴った。


それと共に、軋む手錠。


捕われの身も楽じゃない。



今が夜なのか昼なのか、何もわならない。

光の遮られたこの暗い部屋で、私は何時間過ごしたのだろうか。


「――姫、ご機嫌は如何かな」


キィ、と扉が軋んで、眩しい光と共に入って来る人影。

その形を確認し、私は当てつけのようにニタ、と笑った。


「おかげさまで上々よ。悪魔さん。」



「そりゃあ良かった。」





何が良かった、だ。


悪魔というのは強ち嘘では無いのだろう。



さらわれた時は自ら正体を明かす悪魔がいるものか、と鼻で笑ったのだけど。

暗闇に栄える赤い瞳と、真っ黒な髪が。


< 6 / 6 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

*短編* 一日恋愛

総文字数/13,046

恋愛(純愛)48ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
――好きなひとがいます。 優しいあのひとが、私は大好き… でも、些細な事から 彼と一日だけの恋人になっちゃいました… 前々からあれ? と思ってた所を修正しました~ そのうちもうちょっと加筆修正したいです (2013.12.15)
モノクロ

総文字数/11,956

ファンタジー30ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
壊そうか。 それとも憎もうか。 ********** はじまりは、些細な異変だった――。 『私は、”わたし”を手に入れる。』 「私は、”あんた”を壊す。」 裏と表。 陰と陽。 どちらかが無ければ、もう片方も存在できない。 そうだとしても、「私」は、あなたを壊します。 たとえ、そのせいで「私」が無くなったとしても。
夏軌くんと遼ちゃん

総文字数/9,379

恋愛(学園)29ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
「男らしくなりたい!」 僕は、決めたんだ。 僕はヘタレを卒業します!! でも、 「鳴瀬はそのままで良いんだよ?」 僕は。 ×××企画参加中!××× 天栞さま 企画「ヘタレラブ!」

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop