未来へ




そっと目を開けると、先生と凌央がいた。


「塚本!?わかるか?」


「せんせ…琉祈は?」


「まだ処置が終わってない。お前ショックで倒れたんだよ。今は何もできないから、ただ祈ってよう…」


「朝…学校大好きな琉祈が…おき……なくて…学校っ……嫌がったのに…テスト…あるから……行かして…だから琉祈……うっ…私のせぇで…」


「愛奏!誰のせぇでもないんだよ!?俺、着いててやるから…泣いていいから、悪い事は考えるな!」



そう言われた瞬間、大きな声で泣き出した私を、優しく抱き寄せて泣き止むまでずっとずっと頭を撫でてくれた先生。


私の足元には凌央が寝ていた。


そんなこともお構い無く、ただただ泣き続けた。



すごく不安で、自分を責めることしか出来なくて…



思い浮かぶのは笑顔の琉祈。


凌央と遊んでいる琉祈。


真剣な顔で野球をしている琉祈。



琉祈…ごめんなさい。








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