アクアマリンの秘密【外伝】
「星来。」

「ん?」



そっと…微かに触れた唇。
…急激に顔に熱が戻ってくる。



「…顔赤すぎ。
星の明りで充分分かるくらいなんだけど?」

「だって蒼刃が…いきなりなんだもんっ…。」

「許可取ってするもんでもねぇだろ?」

「そう…だけどっ…。」

「…約束、守れよな。」

「うん…。絶対離さない…から…。」

「当然。」



優しく額がコツンと音を立ててぶつかった。
ぶつかる視線がなんだかくすぐったくて、あたしはまた空を見上げた。



「あっ!!また流れ星っ!!
みんなにも見せたいから呼んでこようよっ!!」

「…また『みんな』かよ…。」

「え?」

「何でもねぇよ…。ほら、行くぞ。」

「うんっ!!」



差し出されたその手を、あたしはいつもより強く握った。
絶対に…離さないように…。



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