年上のあなた(仮)



『ご馳走様でした。今日はありがとうございました。おやすみなさい』



食事が終わって家まで送ってもらった。


車を降りようとしてドアを開けようとした時、類さんに手を掴まれた。


ビックリして振り返ると


チュッ。




唇に優しい感覚。



チュッ?


唇・・・・・・・・・・



『えっ!?』



今のがキスだとようやく分かって思わず声に出してしまった。



『じゃあ、おやすみ』


そう言ってふわっと笑う類さん。


『あ、おやすみなさい。』


もう私の頭はパンク寸前。


わけが分からないまま車を降りて類さんを見送った。



なんで・・・キ、ス?


その夜なかなか眠ることができなかった。



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