失恋少女とヤンキーと時々お馬鹿



そして大雅がはしゃいでいる理由を知りながら、あまりはしゃがない陽。



「陽はあんまりはしゃがないんだね」



そう陽に言ったのに、返事をしたのは大翔。


「お前やっぱ馬鹿だな」


「うるせぇ」


「あいつの手元見てみろよ」


そう言われて陽の手元を見てみれば、ゴミ。



シュークリームを包んでいたであろう紙のゴミが大量。



「ど、どど、どんだけ食べたんだよ」



「噛みすぎだろ」



つっこまないでくれ。




「……あいつなりにはしゃいでんだね」


「そゆこと」



という大翔だっていつもはないのに、頭の上にサングラスが乗ってる。



なんて分かりやすいはしゃぎ方なんだ。




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