プリズム
♪ピンポンパンポーン
『二年三組、榊原さん。榊原…りおさん、至急生徒会室まで。繰り返しま……』
「ん?呼ばれてんのオマエじゃね」
リョウにそう言われてご飯を口に含んでいたあたしはスピーカーに顔を向けた。
確かに榊原…わたしだ。生徒会室に心当たりはないんだけど。
「莉桜…なにやらかしたのさ」
「してないよ」
冗談であっても呼ばれている現在、言われるとちょっとキツいかな…。
「まぁ…いいや、とにかく行ってみる」