プリズム
あたしが図書副委員長になってから1ヶ月がたとうとしている。
最初は全然なれなくてドジばかりのあたしだったけど。流星は笑って手伝いやアシストをしてくれた。
いつのまにかあたしと流星はすっかりマブダチだ。
「見えねぇのか?」
こくりと頷く。すると軽く吐息をついた彼は今一度掲示板に目をやる。
「莉桜って…榊原のさだろ?」
名字の頭文字。榊原のさだ。
「忘れてた?」
「まぁ、莉桜ってばっかり呼んでたしな」