プリズム
「あーそだ、莉桜今夜空いてる?」
突然になにげなしに聞いてきた流星に軽く流しそうになったんだけど。
「こんや…?」
夜遊びのお誘い!?あんなことやこんなこと…なわけない。流星に限って。
「いや、流星群。見ねぇかな…と」
流星群。
わたしはその単語にいち早く反応し、手をあげた。
「はい、行く!」
「ガキか。いいとこ知ってるから教えてやるよ」
わたしのリアクションに満足したのか笑顔の流星にまた少しだけ胸があつくなる。
「流星が流星郡…ぷっ」
「掛けたんじゃねえよ」
「ごめんごめん。何時?」
「10時頃」