―先生は意地悪―
打ち上げ
「お前ら……惨敗だったな」
球技大会は終わって、今日はいつもより早いホームルーム中。
先生のKYな言葉が、クラス皆を一気に落胆させてる。
「北沢~、これでも俺ら頑張ったんだぜ~」
って、クラスの男子が唸る様に言うと
「ま、練習不足だな」
ヴゥ…そりゃ、私達体育は遊ぶ様な授業してたけどさー
そんなハッキリと…
「来年は頑張れ…という訳で」
って先生は鼻で笑いながら、号令も掛けずに教室を出てった。
「まぁ、真面目に授業してなかったしなー…」
「ヨシッ、負けたけど…」
「打ち上げしますか!!」
さっきの落ち込みはどこへやら…
ガタッて立ち上がって
「来る奴、名前書いてー!!」
女子が紙をペラペラとさせながら言うと、クラスのほとんどが名前を書いてた。
「アーサ、どする?」
「もち、行く!!」
賑やかなのが好きな私は、葵衣にそう答えると葵衣は私の分の名前も書いてくれた。
「清水は!?」
涼太君に葵衣が聞くと
「おぉ…」
葵衣はそれを聞くと、涼太君の名前も書いた。