甘い君の唇にキス~恋の秘密は会議室で~
   

孝太は自然とあたしの懐に入ってくる、それも絶妙な距離を保ちつつ。


なんだろう。それが心地好い。


『もっと』を望まなければこんなに良い関係が築けるのに、どうして皆はその『もっと』を欲しがるのだろう。


「センパイ、一人言が多いって気付いてます?」

「はふっ?」

「何スか?それ……」

ははっと孝太はキレイな顔で笑う。


キレイなのは顔だけじゃないとあたしは知っている。

キラキラしてるよ孝太、今日もね。



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