甘い君の唇にキス~恋の秘密は会議室で~


頭を掻きながら天井を見詰め、考えるふりをする孝太。

孝太の上半身が裸なのは、この際無視しよう。


「うわ、ショック!もしかして覚えて無いんですか?昨夜のこと」

「おっ、覚えてるわよっ。自分に都合の良いことだけは……」


「キスしました」

「どっ、どこに?」

「おでこ」

「なら、いいや」


そう言ったあたしを見て、孝太はフッと鼻で笑った。


「センパイ、色気なさ過ぎですからね」



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