奈那子が死んだ

びっくり大作戦!



 放課後、私は優香理と一緒に最近できたカフェでケーキを食べていた。

 他愛もない話をしていると、私の携帯がぶるぶると震えた。

 携帯を開き、表示を見ると度肝を抜かれた。

 優香理はその動作だけで誰からかの電話か分かったのか、頷いた。

 そんな優香理に片手で謝り、電話に出ると残業になった、とのこと。

 このまま優香理とご飯行こうかな、なんて考えていると…


 「なるべく早く終わらせるからさ、今日はどこか食べに行こうか?」


 その言葉にぽわぽわと浮かれているうちに通話は終了していた。

 携帯を閉じ、前を見るとにやにやと笑う優香理がいた。


 「どうなったのよ?」

 「あ、えっと、今日はそとで夕飯を取ることになりました」


 くふふと笑いながら言うと、優香理はにやりと笑った。


 「ふふ、数日前から計画していたことをやっと実行できるわ」

 「け、計画?」


 優香理は「そうよ」と自信満々に親指を立てた。



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