【完全版】秘密のフィアンセ☆ 下
「アハハハ!」
「もう、笑い事じゃないってば」
学校へ行く途中、晴彦に事情を説明すると、大笑いされてしまった。
佑斗はというと、朝もご機嫌斜めで、「行ってきます」の挨拶も、無視されちゃったのだ。
「それは佑斗さん、相当傷ついたでしょうねぇ」
「やっぱり、そう思う?」
仕方ない。
帰ったら、ちゃんと謝っておこう…。
あ~あ、気が重い。
ため息をついた時、後ろから男の人の声がした。
「晴彦?」