Blue sky
憎しみと優しさ

『さきっ!!』
この声は…
『一緒に飯食おう!』
陽だ。
陽がこの学校へ来てからまだ1週間しかたってない。
それなのに陽は、私にばっか寄ってくる。
別に嫌じゃないんだけど…何で私なんだろぉ…
『さき?』
「前から行ってるけどあたしは1人で食べるって!…」
『なんで?』
「なんでって…
『陽くぅん♪さきなんてほっといて一緒にお昼食べようよぉ♪』
ゆいの甘ったるい声。
どっからそんな声だしてるんだか。
「ほら。川瀬さんもそぉ言ってるんだし行ってきたら?
私は1人で食べるから。」
『何でさきはいつも1人でいるんだよ?』
そんなの…陽に言えないよ…。
言っても信じてくれないよ。
誰も信じてくれないんだから…。
『陽君もぉ行こっ!時間なくなっちゃうよ~。
じゃぁね…さき』
そぉ言って2人はどこかに走っていってしまった。
やっぱり…ゆいは陽が好きなんだ。
これ以上陽と一緒にいたら、又”あの噂”がひどくなる…
それに陽だって何されるかわかんない。
やっぱり陽といちゃだめなんだ…
私は1人でいなきゃいけないんだ。

『さき~!一緒に帰ろうぜ?』
「・・・」
皆見てるのに…視線が痛いよ…
『さき、聞いてる?』
「…もぉ私に話かけないで!」
私はひたすら走った。
廊下ですれ違う皆の視線が痛かった。
どんなに強がってもやっぱりいじめられるのは辛い。
陽に話しかけられて嬉しい気持ちもあるけど…
でも、その気持ち以上に皆の視線が怖かった。
これで陽にも嫌われたよね。
結局私は1人でいなきゃいけないんだよ。
そぉゆぅ事だよね…

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