氷の姫君
決意
月をみているとダルジェを思い出す。

優しくて温かく私を見守ってくれる。
そしてどこか寂しげな印象のある月。

それがまるでダルジェとそっくりで私は切なくなる。

私は木の上からひらりと舞い降りる。

その瞬間風景はダルジェの屋敷の中に変わっていた。
ダルジェは辛そうに座っている。

ダルジェがこちらを向いて驚いて立ち上がった瞬間風景は元に戻った。

今のはなに?
夢?それとも現実?

きっと夢じゃない。

だって寂しいもの。

私がどうすればいいのか分かった気がした。

私は急いで幽玄様の元へと向かった。
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