眠れぬ夜は君のせい
。+゚桜子Side゚+。

「散らかってて、すみません」

あの後、桜介くんのマンションを訪ねた。

口では散らかってると言っているけど、わりと片づいている方だと思う。

「お茶、いれましょうか?」

桜介くんがキッチンに向かおうとした瞬間、
「…桜子さん?」

彼の服のすそを引っ張っていた。

「あ、ごめんなさい」

慌てて手を離す。

「私ったら、何やってるんだろうね」

ハハッと笑った私に、
「――ッ…」

桜介くんの唇が触れてきた。
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