I LOVE BAND
僕はジャージのまま
日向の家に行った。

ピンポーン、ピンポーン

「……はい。」

日向は寝起きらしく、
目が半開きだった。

「……あ、これ。」

母さんの煮物を見ると
日向は目を覚まして
大喜びした。

日向は昔から母さんの
煮物が大好きだった。

「隼人、ありがとな!」

「……うん。あ、髪……。」

「ん?あぁ〜、そうそう
染めたんだよね。」

「そうなんだ。」

日向は本当にかっこいい。

「あ、お前も明日から学校
だろ?いじめられんなよ?」

日向は不安そうにしていた。

「……大丈夫だよ。
心配しないで。」

「わかった!」

< 13 / 16 >

この作品をシェア

pagetop