渇いた詩
どうにかしてこの変態男を後ろに振り向かせて服を着替えた。


「昨日あんなに桜の裸見たのに、ナニ恥ずかしがってんだよ……」


「うるさい!!それよりあんた、なんであたしの名前知ってるのさ」


「愛の力かな」



もう突っ込む気力もなく呆れる。


この男、黙っていればかっこいいのに……。


キラキラと輝く金髪に黒のメッシュ。


異国の王子さまみたいな日本人離れした整った顔立ち。


間違いなくモテると思う。
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