それでも君が好き


「馬鹿だなぁ~~~」


全てを聞き終えた侑祐さんはそう言った。

そう言った後にあたしにキスをして笑ってこう続けた。


「俺はず~~っと前から奈由を愛してるよ。
 奈由が置いて行った離婚届も出してないから――…
 今度はちゃんと…家族になろう?」




侑祐さんが言った言葉が嬉しくて…

 夢かと思って頬をつねってみた。


「いひゃい・・・」

「でもそれで現実ってわかっただろ?」

「はい・・っ!!」









夢だったら、

神様を恨むところだった。

ありがとう、神様・・・・・

あたしに幸せをくれて・・・


< 154 / 177 >

この作品をシェア

pagetop