待ち合せ
里香の涙をそっと拭いてやる。

でも、感覚のない俺の手じゃダメだ…。



俺の声は大好きなお前に届かない。



***


夜、里香がやっと眠りについた。

部屋の窓から外を見るが俺のいなくなった世界は


当たり前だけど、何も変わっていない。



里香に何をしてやれるだろう…。




考えて、考えて、考え抜いた。

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