午睡は香を纏いて
サラは矛盾をちゃんと拒否できる人間だったんだ。
少し嬉しくなって、でも次に再び眉を顰めた。

しかし、容姿端麗に加えて、名家のお嬢様ですか。
巫力とやらもあるし、非の打ち所の無い完璧人間じゃないですか。

『カサネ』の実情と違いすぎて、やっぱり過去の自分だと思えないんですけど。


「身分に加え、力も申し分なかったし、サラは着実に昇格していった。
ついには巫女の最高位である『神妃』に昇格も決まった。
神妃というのは、三大神官よりも力を持つんだ。神に仕える立場から、神に嫁し神の称号を得るんだからな」


「神様の、お嫁さんってこと?」

「そ。まあ、本当にパヴェヌの妻になるわけじゃないけどな。
実体の無いモンに嫁ぐなんて、無理な話だし。
でも、そういう地位があるんだ」

「ふ、うん」


なんというか、途方もない話だな。神様と結婚だなんて。
  

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