二つの恋
双子に恋?!
次の日…。
『桜ちゃんだよね!
私桜ちゃんと同じ小学校だった凛だよー!』
「凛ちゃん?あの凛ちゃんだよね…。うそー!久しぶり!」
『桜ちゃんが来たときびっくりしちゃったよ!これからよろしく!』
「うん!じゃあ私手洗いいってくるね」
『はぁーい!』

手を洗った私は教室へもどろうとした。

凛ちゃんに会えて良かった!今日なんか良いことありそうだな!
「あっ!もうもどらなきゃ!」
タッタッ…。

ドンッ!
勢いよく私は何かにぶつかった。
「いてててて。ごめんなさいっ!」
『痛いんだけど…。
そんな勢いよくぶつかられたら困る。』
「すっ、すいません!」
佐藤新だぁー!
めっちゃ怒られそうなんですけど!?
『授業遅れるぞ。』
「…。」
カッコいい!
『おいっ!日向。生きてんのか!』
「はっ!いっ、生きてますけど??」
『授業遅れるから。
行くぞ!』
そういって新は走り始めた。

「待ってよ!」
『日向!遅い!」
手洗いは私の教室の遠くにあるため、戻るには時間がかかる。
『遅すぎ!』
そういって新は私を軽々とお姫様抱っこした。
「佐藤くん!?」
『じたばたするな。じっとしろ。』
凄いSだ…。琢磨くんと全然違う…。

あっというまに教室に着いた。あと二分でチャイムがなるところだった。新は私を優しく下ろすと、
『重い!もう少し痩せろ。』と言って席に戻った。
もの凄いドSなんですけど!?でもお姫様抱っこしてくれたときはかっこよかった…。私はそう思った。

席に着くと琢磨くんが話しかけてきた。
『新に何もされなかった?ずいぶん遅かったね。』
「実は新くんとぶつかっちゃって…。えへへ…。』
『キレられなかった?』
「そこそこです…。」
『そこそこなら良かった。キレて桜ちゃん泣かしたらかわいそうだからね。』
「心配してくれてありがとね!」
『ううん。』
そうすると琢磨くんは王子様の笑顔でニコッて笑った。

かっ、かっこいい!
何この王子様スマイル!?キュンってきたよ!!ドキッてしたよ!!
「ヤバい!」
『何?』
二人は同時に言った。
「なっ、なんでもないよ!」

この二人に私は恋をした。
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