【番外編更新中】鬱気味お嬢様の甘い諸事情。

残酷な裏切



「ねぇ……零。行きましょ…」



一刻も、この場から早く去りたい。


怖くて、

憎くて、

苦しくて……



「れ……零?」



すっと零はあたしの前を素通りし、あの人の横に立つ。


何で?

何で……

零……??



「何でよっ!!?」



「申し訳ございません」



にやにやと下品な笑いを浮かべるあの人の隣で頭を下げる零。

涙で視界が揺れる。


あたし……

零に裏切られたの??




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