【番外編更新中】鬱気味お嬢様の甘い諸事情。

*永遠の誓約



星たちに見守られつつ、ホテルへと足を踏み入れる。


正直言うと、あたしはここが嫌いだ。

だって……


『お嬢様、お久しぶりです』


従業員たちがいっせいに頭を下げてくるから。

それが嫌。


そんなに特別なあたしなんかじゃないのに、どうして頭なんか下げるんだろう……


少しイラッとしてしまう。



「えぇ、頑張ってちょうだい」



にこっと瞬時に笑顔をつくり、従業員たちにふりまく。

零は、そんなあたしを見て笑いをこらえるかのように口元に手を当てていた。


どいつもこいつも……

腹が立つわ。




エレベーターの前に着いたと同時に、開いた扉。



零に促がされながら、乗り込む。


2人っきりの空間に……

ドキドキする。



零の横顔が妙に色っぽくて……








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