告白



「ハァ…ハァ…」


3階にある図書室まで一気に走った。


久しぶりに走ったせいで息があがってしまう。


「ハァ……」



先生が結婚する。


うそ

なんで

どうして

信じたくない――…



誰もいないひっそりとした図書室。


私はこの場所が好きだった。

この窓際の席に座って本を読むのが好きだった。

この窓から見える先生が…―――



『ガラガラッ』


図書室の扉の開く音がして我にかえる。


珍しいな、誰かくるなんて…
涙が出る前でよかった。。


「――篠田?」





 
< 3 / 61 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop