金星

「何かあたしたちって最初は正反対だったよね」


「ん?」


「潤一は人好きになったことなくて、あたしはすぐ彼氏作って振られてばっかりで」


「ああ、そうだったな」


きっと足りないところをこれからも、埋めあいながら、

あたしたちは上手くいくはずだと思った。


「本当は似てるんじゃね?」


「へ?」


「お前も、初めてなんじゃないの? マジで人好きになったの」


「あはは、何それ! 調子乗ってるー」


潤一と一緒にいたら、いつまでも笑っていられる気がする。

愛されたいから、寂しいから一緒にいるんじゃない。



ふと、あたしはあることに気がついた。



これまでの恋愛はもちろん本気だった。


でも、それは恋愛に対して本気だっただけで、

本気で人に恋をしたのは……


「……初めてかもしれない」


「あ? 何か言った?」


あたしはあたしのままで、潤一に恋してるんだ。

確かに、こんな気持ち初めてだ。





「うん、潤一、大好きだよ!」






☆おわり☆




< 358 / 358 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:31

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

初恋エモ
aona/著

総文字数/125,289

青春・友情183ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
私は、彼の"音楽"に恋をしていた ・・・・・ 引っ込み思案で貧乏な地味女子 間宮美透 × 性格クズな怖いイケメン 久野映希 ・・・・・ これはエモーショナルに駆け抜けた 彼との2年間の記録 ☆2020/1/26~2020/1/31☆
世界で一番似ている赤色
aona/著

総文字数/108,313

恋愛(純愛)196ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
わたしたちの繋がりは誰にも消せはしない ・・・・・・・ 人見知りで内気な 年下女子 坂口(→梅川)綾 × 優しくてイジワルな 年上男子 前原 優 ・・・・・・・ 『綾、こっち向いて』 『ダメだよ。だって……』 『本当はもっとキスしたいくせに』 『……優のイジワル』 誰が何を言おうと関係ない わたしはこの恋を貫いてみせる ☆2018/10/28〜2018/10/31☆
さようなら、ディスタンス。
aona/著

総文字数/56,024

恋愛(純愛)103ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
遠距離恋愛って難しい。 『はぁー嘘つき、光くんの嘘つき。全然連絡くれないんっすけどぉ』 会えない分、想いがつのるわけじゃない。 ネットですぐつながれるけど、結局、距離はうめられない。 『こんな蒸し暑い日にオチのない話聞かされるのダルい』 いつも近くにいる男友達は、 不愛想・やる気なし・口悪い、だけど、 『お前、雨濡れてんじゃん。もっとこっち来いよ』 たまに優しい。 ・・・・・・ ①異性の友達とのキョリ 西沢未織 × 原 祐希 ・・・・・・ 友達は友達。彼氏は彼氏。 その距離はずっと守ってきた。 『今、お前が一緒にいるの誰?』 『祐希』 『だったら今は他の男のこと考えんなよ』 これは、浮気じゃない。仲がいいだけだ。 ……たぶん。 ・2018/6/17start・

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop