甘い罠
――グイッ――
「キャァッ!」
いきなり引っ張られて急に目の前が真っ暗になった。
な、何…?
「俺の姫華に触んな。」
…お、俺の!?
「ち、ちょっ!麗!」
慌てて顔を上げると――――――
そこにはとても不機嫌な顔をした麗が居た。
「お、俺の姫華ってっ。」
「あ?覚えて無いなんて言わせねぇぞ?
あんなに可愛ぃ姫華見たの、初めてだった。
また、しような?」
…またって…
――ボッ――
また、顔が一気に熱くなる。